咬傷(かまれた傷)

 ペットの動物たちには、意外と咬傷が多いようです。互いに咬み合うこともありますし、遊びに出て戸外で咬傷を受けて帰ってくることもよくあります。比較的多い咬傷について述べておきます。
・ヘビの咬み傷・・・ヘビの場合、毒蛇か無毒のヘビか分からなくても万一の場合を考えて、応急手当をすべきです。
 まず傷口から血液とともに毒をしぼり出してやります。傷口の周りを、指で強く血をしぼり出すようにして下さい。

・猫、犬の咬み傷・・・犬などに咬まれた場合は、今では狂犬病の心配はいらないでしょう。わが国ではすでに三十数年来発生していません。しかし、万一の可能性は考えておく必要があります。
また咬んだ犬が分かっていたら飼い主に話して、動物病院で狂犬病の鑑定の診断を受けさせるようにします。
 狂犬病は発症するまでに相当の日数を必要とする(潜伏期)例がありますから、しばらくの間は、つないでおき観察するようにします。
 犬猫の咬傷では、咬み跡に細菌感染をうけることが多いので、素人療法は絶対にいけません。
動物病院に連れて行き、傷の消毒・抗生物質の注射等適切な治療を受けましょう。