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血が出た - 出血・ショック
出血している場合、ただちに止血を行い血液の流出による体の衰弱を防がなければなりません。止血には、圧迫法、指圧法、緊縛法があります。
圧迫法は、ガーゼ、ハンカチ、手拭、布切れなどで出血したところを圧迫し、傷が深い場合は中に詰めて止血する方法です。
指圧法は、大きい血管が損傷した場合に、その血管の心臓に近いほうを指で圧迫して止血する方法です。緊縛法はとくに細かい部分、例えば四肢の出血などのとき用いられるもので、ゴム管、バンド、ひも等で傷より心臓に近いほうを固く縛って血を止める方法です。
どの方法をとるにしても、獣医師に見せるまでに時間がかかる時には、15分おきくらいにゆるめてやらなければなありません。止めたままにしておくと、そこから先の組織が壊死をおこしてしまうからです。
動物の血液量は、体重の13分の1〜15分の1ですが、全身血液量の約3分の1以上(体重比では40分の1以上)を失うと生命は絶たれます。細かい血管(毛細血管)からの出血はふつう自然に止まります。
大出血、やけどなどによっておこるショックは、その原因となる症状を取り除かない限り回復しません。重度の場合は死亡するため、まずその原因になる症状の応急手当てをしなければなりません。
出血の手当ては、上述を参照してください。
やけどは、冷水で濡らした布を幹部に当てて冷やします。
そして、さらに全身の保温につとめ、嚥下できるようになったら、消化器系に異常が無い限り、ごく少量の水を飲ませ、出来るだけ迅速に獣医師による治療を受ける必要があります。
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