お産と新生イヌの育て方

異常分娩
  ・早産・流産・死産
・妊娠期間の延長(分娩の遅延)
・分娩時間の延長
・難産(胎子の失位、陣痛微弱など)

難産が起こりやすい犬種:小型犬種や短頭種、
大きな頭と幅広い肩を持つ犬種、また骨盤腔が狭い犬種など
チワワ・ボストンテリア・スコティッシュテリア・ペキニーズ・狆・ブルドック・フレンチブルドック・シーズーなど
*肥満、削痩(栄養不足)、老犬においては陣痛微弱が生じやすいため、難産が起こる可能性がある


難産の指標帝王切開
  1) 直腸温低下後24時間以上経過しても分娩が起こらない
2) 強い陣痛が持続するのにもかかわらず、胎児が娩出されない
3) 胎児の一部が娩出されているのに、それ以上進まない
4) 陣痛が弱いと思われ、胎児が娩出されない
5) 第一子が娩出する前に膣から緑色の排出物(血液由来の色素であるウテロベルディン、これが排出されると胎盤の剥離が示唆される)が認められ、数時間しても胎児が娩出されない
6) 母犬が元気消失し、しきりに排尿姿勢を示す
7) 破水が起こって、数時間しても胎児が娩出されない