症状による病気の見分け方

 動物は口がきけません。どこが痛いとか、いつから具合が悪くなったとか言えないのです。しかし、どこか具合が悪い時は、精一杯の体の中で表現しています。
 その表現を飼い主のあなたがいち早く発見し、そしてその発見した症状を正確に獣医師に伝えてほしいと願っています。
 多くの病気の中には、何か原因があるとすぐに発症するものがありますが、原因があってから一定の潜伏期間を置いて発症する病気もあります。一見大した病気でなさそうでも、実は体の内部で大騒ぎがおきている場合も少なくありません。もはや取り返しのつかないこともあるでしょう。
 日ごろから健康な時のあなたのペットの状態をよく観察しておいて異常な状態を早く発見できるように心がけておいて下さい。