嘔吐 - 咳といっしょに吐く

嘔吐があると、胃の病気と考えがちですが、胃に病気がなくても嘔吐することがあります。はげしい咳とともに出る嘔吐がその例です。これを反射性の嘔吐と呼び、胃腸病にあらわれる場合と別に区別します。
呼吸器の喉頭部と消化器系の咽頭部とは隣りあわせにあり、それぞれに関係のある神経も脳(延髄)から隣りあわせ分布しています。ですから一方の病気が他方へも影響しやすいものと考えられますし、場所が近いので病気がうつりやすいともいえます。
喉頭炎は咽頭炎をおこしやすくし、咽頭炎は喉頭炎を併発しやすいのです。こうして咽喉頭炎、気管炎、気管支炎などの激しい咳に伴ってあらわれることが多いのです。