嘔吐 - 運動をした後で吐いた

運動中あるいは運動後に嘔吐がおきた場合、食事を食べた時間との関係が門題になります。採食直後の運動は胃のためによくありません。
たとえ、嘔吐をしなくても、消化を妨げ、消化不良や下痢の原因になります。採食後3時間くらいまでは休養が必要です。
採食によって胃が充満された状態で、胃液の分泌が盛んに行われようとしているときに運動すると、全身の骨格筋の運動と同じように心臓や呼吸器の運動も激しくなり、神経や血管の運動と、これにともなって横隔膜も激しく運動することになります。これが嘔吐をおこしやすくします。慢性の胃炎のある犬では、胃の機能が低下し、採食後、健康な動物に比べて長く胃の中に内容物が停滞してますから、やはり同じようなことがおこります。心臓機能の衰えた犬でも運動によって貧血をおこしやすく、嘔吐をともなうことがあります。
また、夏の暑い日など日中の運動は、日射病や熱中病をおこしやすく、症状の一つとして嘔吐をおこす例もあります。
そこで、ふつうの家庭犬では運動の時間とタイミングをよく考えてやらなければなりません。