嘔吐 - 食事を食べた後時間たってから吐く

食事を食べてしばらくしてから、たとえば三〇分か一時間、あるいは数時間も経ってから嘔吐をおこす場合、まず食欲が正常であったかどうかを考えてみて下さい。
食事の直後に吐く場合は、食道や胃の異常、食後数時間たってから吐く場合は腸の異常が疑われます。

胃の病気があるとき、とくに胃拡張以外では、食欲が不振になるか減退するのがふつうです。ふつうの状態にえさを食べて、あとから嘔吐がおきるようなときは、胃内に異物があるかもしれません。
また幽門付近に胃炎があったり、幽門狭窄も考えられます。十二指腸炎のあるときに胆汁を含んで黄色になった内容物を吐くこともあります。十二指腸や小腸(空腸)に異物が詰まったり、狭窄があると、胃腸の内容物はそこまでいって逆戻りすることがあります。
このような時の吐物は糞のような形とにおい(糞臭といいます)になります。
このような吐物が認められたら一刻の猶予もなりません。