怪我・腫れてる等 - 腹部が腫れた

腹部と一口にいっても解釈はいろいろありますが、この場合は、左右の胸部、下腹部、それに左右の肋骨うしろ半分の範囲を見て下さい。動物にはそれぞれの種類と品種によって特徴的な体形が決まっています。雑種の犬や猫にでもそれなりの形があります。
食後の一時的なふくらみは別として、腹部のはれ、あるいはふくらみは毎日少しずつ変化していくとなかなか気づかないのです。
したがって、あるとき突然に気づく例が多いようです。
腫れ方によって局所的(部分的)か全体的かはすぐに分かるかと思います。
まず全体的にはれた場合を考えてみましょう。これには腹水症、子宮蓄膿症、尿閉(膀胱充満)などがあり、妊娠の終わりに近いころにもふくらみます。
腹部のいずれかが局所的(部分的)にはれる場合は腹腔内や内臓の腫瘍、内臓の腫脹、妊娠の初めごろ、胃拡張、消化管の鼓張症、腎臓の腫瘍、卵巣腫瘍などがあります。
このほか、肥満の場合には腹腔内に多量の脂肪がたまっておこる腹囲膨大があります。