異常行動 - オナラがよくでる

植物性のえさを常食とする動物ではたいてい胃か盲腸のどちらかが、食物をためて発酵させ、栄養物を体内に吸収する役目をもっています。このとき、多量のガスが発生しますが、曖気(胃からでるガスのことでゲップです)かオナラ(腸内で発生したガスを肛門から排出する)として体外排出します。
動物性と植物性の両方のえさをとる犬や猫(もともとは肉食動物ですが、現在では雑食動物とみてよさそうです)で、とくに植物性のえさをたくさん与えたり、胃腸の運動機能が低下していると、植物は停滞し移動がゆるやかになり、消化管の中で異常にガスを発生して、これがたまり、鼓張症の原因になります。
動物は腹部の膨隆がみられ、風船のようになることがあります。オナラとしてガスが排出されればよいのですが、全く出ないときには消化管の破裂や、血管や周囲の内臓を圧迫するために血行障害をおこしてショックで死んでしまうこともあります。
オナラをよくする動物はいつこのような状態に陥るかわかりませんから、健康状態やえさの与え方などについて獣医師とよく相談しておくことをおすすめします。