皮膚のこと - フケが多い

フケというのは、簡単にいえば皮膚の表面ある細胞が死んで、からだから離れてしまったものです。つまりフケが多いということは、皮膚の表面(表皮)の細胞がどんどん死んでいるということです。皮膚に送られる酸素や栄養が不足したり、逆に皮膚の代謝が旺盛な時にみられ、ふだんでも、気づかない程度にでています。
フケが多い場合、ほぼ二通りの考え方ができます。一つには病気によるもので各種の皮膚病のうち、とくにアカラス症や疥癬症の初期、真菌性皮膚炎、乾性の脂漏などで著しくあらわれます。二つ目には飼い主の怠慢によるもので、ふろに入れること、ブラシで手入れすることなどをほとんどしてやらない場合です。
また、体質に合わないシャンプーやせっけんの使い過ぎ、すすぎの悪さは、いくら手入れが良いつもりでも逆効果といえましょう。シャンプーのやりすぎも良くなく、皮膚の表面は細菌や真菌から守るために、一定のバリアーがあります。シャンプーをやりすぎるとそのバリアーの効果を減らしてしまうので、週1回以上はしない方が良いでしょう。