皮膚のこと - ひとかたまりになって毛が抜ける

からだの一部で特定の部位だけにおこるとか、どこか一か所あるいは何か所もひとかたまりになって毛が薄くなったり、抜けたりします。こんな時は毛の抜けた場所をよく確かめて下さい。腰骨(腸骨結節)、尻の骨(坐骨結節)、肘頭(尺骨端)、飛節(足関節)などのように皮膚のすぐ内側に骨が出っ張っている場所は、寝起きに伴って床に擦り付ける機会が多いので、毛が擦り切れてしまったり、骨で圧迫されるために毛根が傷んで毛が抜けてしまうことがあります。
一般的には超短毛種の犬や、痩せている動物に多くみられます。これ以外に、からだの一部やあちらこちらにまとまって毛が抜け、とくにその場所をかゆがるような例では、真菌性の皮膚炎の可能性があります。やけどの場合、とくに熱湯や煮え立った油などがかかっておきた時も、そのかかった場所だけぞろっと毛が抜けます。また、子犬の時にしばしばアカラスという寄生虫で部分的に毛が抜けることもありますが、その場合痒みがないことが多いようです。いずれにしてもまず皮膚病を疑ってみることです。