糞便 - かちかちの便をだす

正常な動物の糞便は、それぞれ食事が違うように、それぞれ色や形が違います。ですから、種類の違う動物の糞便を比較するわけにはゆきません。
もし犬の糞便が猫のように硬かったら、これは頑固便ということになります。猫の便が頑固になるとぱらぱらの乾いたような状態か、まるでボーロのようになってしまいます。一見して正常な様で、実はこれも異常なのです。一般的には便秘の結果としてあらわれるほか、体内の水分が不足しているときにみられます。各種の原因による脱水症、飲み水の不足、食塩中毒、骨やカルシウムの食べ過ぎ、排便の我慢(動物ではめったにおきません)などの結果です。もっともひどい場合には糞便が腸管の中を動かなくなってしまい、腸粘膜を傷つけて出血を起こしたりして、切開手術によって取り出さなければならないことになります。
慢性便秘の動物では、その動物に適合した食事の与え方を改善することで治ることもありますから、病気の有無や食事の与え方などについて獣医師に相談することをお勧めします。