糞便 - 一日に何回も排便する

健康状態の動物では排便の回数はふつう、食事の回数と同じか、少し多い回数の排便をします。室内にいたり、散歩のときなどに排泄の回数が多いのは異常です。
過食や水の飲み過ぎでは、当然排便の数が増加しますが、これはそれなりに異常とはいえません。しかし、ふつうの常識的な量でえさを与えているのに、回数が多い場合には、糞便の形をみながら消化器の異常を想像しなければなりません。
まず、一般的には、各種原因による下痢で、色調と悪臭の有無、全身的な異常の有無をよく観察して下さい。下痢は、単純な消化器病ばかりではなく、多くの中毒や伝染病の一つの症状としてあらわれることが多いので特に注意が必要です。
軟便や正常に近い便で回数が多い場合には、神経系の刺激や環境の変化など精神的な要因も含まれます。はげしい運動の後にも腸の蠕動は活発となり、排便をみることがあります。
糞便の状態はその動物の健康状態を知るのに都合のよいサンプルです。嫌がらずによく観察して下さい。