その他 - ふとり過ぎとやせ過ぎ

本来太り過ぎと痩せすぎは同じ病気の裏表ではありません。しかし家の中に飼われて、うまいものをたらふく食べて、運動不足の場合は太り過ぎ、家の外に放り出されて、ろくなエサももらえずに体力の消耗が激しい場合は痩せてしまいます。実際にはエサや運動量ばかりではなく、体内に異常のある場合が多いようです。
まず痩せすぎの場合ですが、一般的には肝臓の機能障害や慢性の消化器病、循環器病などが考えられます。背骨や肋骨がゴロゴロと表面にあらわれたら痩せすぎです。毛の長い品種ではしばしば見落とすことがあるので、時々はよく触ってみましょう。そして体重を量ってみるのもよい方法です。
太り過ぎは主としてホルモン分泌のつり合いがとれていない場合、カロリーの高いエサをとり過ぎた場合、運動不足などにみられます。
背骨の左右が盛り上がったり、背中が平らになって、胴がズンドウになります。皮下の脂肪が厚くなり、皮がつっぱってきます。体重が五割増しから二倍近くにもなることさえあり、胸腔も腹腔も体中の内臓がアブラ漬けの状態ですから動作は鈍く、疲れやすくて、いいことは一つもありません。時折、太り過ぎではなくて体がふくらむ(むくむ)病気もありますから、これとの区別も大切です。
太っているか痩せているかが分からない方は一度動物病院で標準体重を教えてもらった方がいいです。簡単な表(BCS)ですぐに分かります。