その他 - 舌を出したら青紫色である

よく人の顔をみて血色がいいとか悪いとか言います。血液循環がいいか悪いかを端的にあらわした言葉です。
動物にも本当は顔色のよしあしがありますが、皮膚に色素があり、被毛で覆われているので実際にはよくわかりません。ですから結膜や口の粘膜、舌の色を見て判断するのです。健康な時はピンク色、熱のあるときは一般に赤みが強くなるのが普通です。それは動脈を流れる血液の色が映えているからです。
青紫色に見えるときは動脈を流れる血液中に酸素が不足していることをあらわしています。心臓の病気、や肺での血液の流れが悪く、十分に酸素が取り入れられない時、吸っている空気中の酸素が足りない時、呼吸を助ける筋肉(胸や腹の筋肉、横隔膜など)のはたらきが悪いとき、咽頭や気管に異常がある時、血液をつくる機能が衰えているときなどにみられる症状です。原因を早く確かめて、それを取り除かないと大変です。