その他 - だるそう、ぐったりして元気がない

人と動物とは体のつくりがそれぞれ異なったところがありますが、根本的には人が四つん這いになったのとそれほど大きくは違いません。行動にしても、考えながら、動く人と本能的に動く動物に多少の違いはありますが、こと病気に関して、ことに表面に現れる症状には大きなちがいはないとみてよいでしょう。むしろ動物の方が人よりずっと素直に異常を表現しています。オーバーな表現はしないし、反対に隠すこともしないからです。
 全身がぐったりして動きたがらなかったら、それは本当にからだがだるいのです。呼んでもあまり反応が無く、寝てばかりいる状態を、全身の倦怠と見ることができます。単純な原因には過労が考えられます。一般的には全身に影響をおよぼす内臓や筋肉の病気や疲労です。とくにからだ中の細胞に十分な酸素が送られない病気を考えなければなりません。心臓の機能が低下した場合、肺臓の病気(いろいろな肺炎、肺充血、肺うっ血、肺水腫など)、血液の生産が不良の場合(肝臓病、骨髄の病気、鉄分の不足など)栄養不良(主として消化器系の病気によってエサの消化、吸収が妨げられたり、また、エサに含まれる栄養が不足)、泌尿器病のため体内に不要になった老廃物の排泄が完全に行われない場合など、多くの原因が想像できます。
ほとんどが慢性の病気です。一般には老齢の動物にみられます。獣医師による適切な診断と治療が必要です。